ふみきりのぼうけん

電子工作、プログラミング、旅行、書籍紹介などの雑多なブログです。

IoT Technology Conference if-up 2019 にいってきたよレポート(前半)

はじめに

最近ちょっとバタバタしておりましてブログの更新が滞っていました。お許しを。
今回は2月14日にソラコムさんが主催されたイベントである、

if-up 2019

にまさかのブロガー枠としてしてきたのでその簡単でありますがレポートをしていきたいと思います。
(ソラコムさん、ブログ書くの遅れてすみません…)

このイベントはソラコムさんの新サービスを発表するとともに、これらのサービスを使った新しいものづくりに関して多くの豪華な発表者が自社のプロダクトやそのサービスについてシェアする場でした。こちらの開催ページのとおり、

”今、日本のプロダクトづくりが進化する”

と、サービスやプロダクトの紹介だけでなく、どうしてそのサービスやプロダクトを作ったのか、新しいサービスによってなにが変わっていくのかという、刺激的で非常にエンジニアとして奮い立たせられるイベントでした。

このイベントの中で、自分的に印象的だったセッションのいくつかについてこの記事で紹介し、感想を書いていきたいと思います。

キーノート「テクノロジー x 情熱」が世界を変える

ソラコム 玉川さん、安川さん、片山さん

よく言われるように、プロダクトづくりはものづくり→ことづくりに変化してきた。日本にはICTエンジニアが100万人いる。それに優れたプラットフォームがたくさんある。しかし、イノベーティブなプロダクトが少ない。それはなぜ?
原因は原体験から来るパッションやビジョンの欠如ではないか
このif-up 2019はパッションを持つリーダーやチームを作って盛り上げるための集まりである。もっとみんなでアツいプロダクトを作ろう。
ソラコムはテクノロジー民主化のためのプラットフォームづくりをミッションとしている。しかし、それだけでは不足で、エコシステムを構築し、優れたプロダクトを作れるサイクルを構築したい。
感想 聞いていて確かに、という感じでした。日本に進出しているAmazonなどのサービスを考えると、明確で独自な顧客体験をすごく重視しているイメージがありました。日本の、というと主語が大きいのですが、Webサービスを見るといろいろなステークホルダを意識するあまりに結果としてユーザーが使いにくいサービスになっているのは使っていて感じます。また、失敗が許されない雰囲気や精度を気にするあまり独自性のある(変態)プロダクトも日本メーカーからあんまり見ないなというのも私個人の肌感覚であります。先日、中国の深セン市の電気街に行ってエコシステムやスピードの早い街の変化の一部を体感した身として、日本メーカーもこういう身軽さを再度手にすることはできるのか…と考えてしまいました。

Maas/自動運転 最新動向

WHILL株式会社 システム開発部 部長 白井 一充 さん

WHILLは「すべての人の移動を楽しくスマートにする」ため、パーソナルモビリティの販売やMaaS事業として運用している。車椅子のユーザーは段差、悪路などの物理的な要因以外にも、「車椅子に乗る」ということだけでも概念的・心理的ハードルがあり、外出をためらってしまう。だからこそ、WHILLのような誰でも使えるカッコいいパーソナルモビリティが必要。また、MaaSの事業では、海外の空港などが対象となっている。空港では客が車椅子を必要としたとき、付きっきりで車椅子を押す等のサポートをする必要がある。WHILLで無人化することで、空港のシステムとしても効率化でき、WHILLを使う側もためらいなく使うことができる。開発においてモビリティ部分はすべて自社開発、また、車椅子は低速なので開発やテストが容易なのもこのビシネスに取り組む理由の一つである。
感想 車椅子を使うというだけで弱者である、お年寄りであるという印象を持たれてしまい、嫌われてしまうという事実が聞いていてとても衝撃的でした。WHILLのこのカッコいいデザインという”力”は自分が想像していなかった部分で効いてくるのだなあと思いました。いつか、人間は歩かないのが当たり前になるのかもしれない、と思うようになりました。だって歩くの疲れるし、歩かなくていいならそっちのほうがいいなあと自分でも思います。


後半に続く